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採用動画は何を撮る?中小企業がYouTubeで伝える7つの内容と失敗を防ぐポイント

採用動画は何を撮る?中小企業がYouTubeで伝える7つの内容

こんにちは。株式会社ラブアンドフリーの高橋です。

採用にYouTubeを使いたいと思っても、「会社紹介の動画を1本作ればいいのか」「社員には何を話してもらえばいいのか」と迷うことがあります。映像をきれいにすることへ意識が向きすぎると、求職者が本当に知りたいことが抜けてしまいます。

僕が採用動画で大切だと考えているのは、再生回数を増やすことより、応募前の人が「ここで働く自分」を具体的に想像できることです。

厚生労働省の「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」では、求職者とのミスマッチを減らすため、働き方やキャリア形成などの職場情報をウェブサイト、求人票、企業説明会などで提供する考え方が示されています。動画も、その情報を分かりやすく伝える補助役として使えます。

ただし、動画は求人票の代わりではありません。業務内容、就業場所、労働時間、賃金など、法律上明示が必要な労働条件は求人票や募集要項で正確に示し、動画の内容も古い情報のまま放置しないことが前提です。

この記事では、中小企業が採用目的でYouTubeを始めるときに撮りやすい7つの内容と、公開までの手順、失敗を防ぐポイントを紹介します。

まず結論|会社を知った人が次に確かめたいことを動画にする

採用動画は、知らない人へ無理に会社名を広げる広告だけではありません。求人サイトやGoogle検索で会社を知った人が、応募前に仕事内容、職場の雰囲気、人柄、教育体制を確かめるための資料にもなります。

僕なら、最初から大きな採用ムービーを一本作るのではなく、求職者の疑問を一つずつ解決する短い動画を積み重ねます。

求職者が知りたいこと 動画で見せる内容
どんな仕事をするのか 一日の仕事、作業の流れ
どんな場所で働くのか 職場、設備、休憩場所
どんな人と働くのか 社員インタビュー、チーム紹介
未経験でも大丈夫か 研修、教え方、最初の三か月
安全や品質をどう守るか 道具、点検、ルール
会社は何を大切にしているか 社長・責任者の考え方
応募後はどう進むのか 選考の流れ、よくある質問

採用向けYouTubeで撮りたい7つの動画

1. 一日の仕事を見せる

出社から退社までを全部撮る必要はありません。朝礼、準備、主な仕事、休憩、片付けなど、仕事の節目をつなぐだけでも一日の流れは伝わります。

たとえば自動車整備工場なら、入庫確認、点検、整備、説明、片付けまで。製造業なら、準備、加工、検査、記録まで。文章だけでは分かりにくい仕事ほど、実際の動きを見せる価値があります。

作業を格好よく見せるだけでなく、「最初はどこまで担当するか」「一人で任される前に誰が確認するか」も説明すると、未経験者の不安を減らしやすくなります。

2. 職場を案内する

入口、作業場所、事務所、休憩場所、更衣場所、駐車場などを、働く人の目線で案内します。会社紹介の外観映像だけで終わらず、実際に毎日使う場所を見せます。

撮影前には、個人名が見える書類、顧客情報、車両番号、パソコン画面、入退室カードなどが映り込まないように確認します。安全上見せられない場所は、無理に撮影しません。

3. 社員に「入社前と入社後」を聞く

社員インタビューでは、会社を褒めてもらうだけでは情報になりません。

  • なぜ応募したのか
  • 入社前に不安だったこと
  • 最初に覚えた仕事
  • 仕事で難しい点
  • どんな人が向いていると思うか

このような質問へ本人の言葉で答えてもらうと、求職者が自分との共通点を見つけやすくなります。出演を強制せず、公開範囲と利用期間を説明し、本人の同意を得て撮影します。

4. 研修と仕事の教え方を見せる

「未経験歓迎」と書くだけでは、求職者は入社後を想像できません。最初の一週間、一か月、三か月で何を覚えるのか。誰が教えるのか。確認や振り返りはあるのかを説明します。

実際の研修風景を撮れない場合は、教育担当者が「最初に覚える三つのこと」を話すだけでも構いません。資格取得支援がある場合は、対象、条件、費用負担などを募集要項と矛盾しないように伝えます。

5. 安全・品質への向き合い方を見せる

作業着、保護具、点検、ダブルチェック、清掃、記録などは、仕事への姿勢が伝わる題材です。製造、建設、整備、介護、飲食など、現場を持つ会社ほど重要になります。

演出のために通常と違う手順を行わず、現場のルールを守って撮影します。危険な作業は、撮影者が近づきすぎないことも大切です。

6. 社長や責任者が「大切にしていること」を話す

経営理念を読み上げるだけでなく、採用する人へどんな仕事を任せたいのか、何を評価するのか、今後どんな会社にしたいのかを具体的に話します。

良いことだけを並べるより、「忙しい時期はいつか」「品質を守るために譲れないことは何か」など、仕事の現実と考え方を伝える方が、入社後の違いを減らしやすくなります。

7. 応募から入社までを説明する

応募方法、連絡までの目安、面接回数、見学の可否、服装、持ち物、入社時期など、よく聞かれる質問へ答えます。

募集が終了したり、選考方法が変わったりしたら、概要欄と採用ページを更新し、必要なら動画を非公開または差し替えます。厚生労働省は、募集情報を虚偽や誤解のない、正確で最新の内容に保つことを案内しています。

失敗しにくい作り方|7つの手順

1. 応募者からよく聞かれる質問を集める

経営者だけで決めず、採用担当者、現場責任者、最近入社した社員から質問を集めます。最初の動画は、その中で最も多い疑問を一つ選びます。

2. 一動画一テーマにする

会社の歴史、仕事内容、福利厚生、社員紹介を一つに詰め込むと、知りたい場所が見つかりません。一動画につき一つの疑問へ答えます。

3. 台本は「結論・具体例・次の案内」で作る

冒頭で何が分かる動画かを伝え、現場の具体例を見せ、最後に採用ページや見学案内へつなぎます。長い社長挨拶から始めず、求職者の疑問を先に置きます。

4. 出演者と映り込みを確認する

社員の出演同意、顧客情報、社内資料、個人の持ち物、外部の音楽などを公開前に確認します。退職者が出演している動画をいつまで使うかも社内で決めます。

5. 字幕とチャプターを付ける

YouTube公式ヘルプでは、字幕により聴覚に障がいのある方や外国の方など、より多くの視聴者が内容を理解しやすくなると案内しています。自動字幕をそのままにせず、会社名、職種名、専門用語、数字を確認します。

長めの動画では、概要欄に00:00から始まる時刻と見出しを入れてチャプターを作ります。仕事内容、社員インタビュー、応募方法など、見たい場所へ移動しやすくなります。

6. 採用ページへ埋め込み、動画からも戻れるようにする

YouTubeだけで完結させず、採用ページへ動画を埋め込みます。動画の概要欄には、募集要項、会社概要、応募フォームへのリンクを置きます。募集条件の正式情報は採用ページや求人票で確認できる形にします。

7. 再生回数だけで判断しない

採用動画は、少人数でも対象となる求職者へ届けば役割を果たします。

YouTube Studioでは、視聴時間、平均視聴時間、視聴者維持率などを確認できます。視聴者維持率には、よく見られた場所、見直された場所、離脱が増えた場所が表れます。公開後すぐの小さな数字で決めつけず、YouTube公式が案内する処理時間も踏まえて確認します。

僕なら、次の数字や声を一緒に見ます。

  • 採用ページで動画が再生されたか
  • どこまで視聴されたか
  • 概要欄や採用ページから応募導線へ進んだか
  • 面接で「動画を見た」という声があったか
  • 入社後に「思っていた仕事と違う」が減ったか

応募者数や採用数が少ない会社では、再生回数より一人ひとりの反応を記録する方が実態をつかみやすいことがあります。

よくある失敗を防ぐ6つのポイント

会社紹介だけで終わらせない

沿革や事業内容は必要ですが、求職者は自分の仕事と毎日を知りたいと考えます。仕事内容、教え方、働く人を具体的に見せます。

良い面だけを演出しすぎない

きれいな映像でも、実際の職場との違いが大きければミスマッチにつながります。忙しさや難しさも、事実と対策を一緒に伝えます。

社長だけが話し続けない

社長の考え方に加え、現場社員、教育担当者、若手社員など、求職者に近い立場の声を入れます。

古い条件を残さない

賃金、勤務地、休日、選考方法、募集職種が変わったら、採用ページと動画の説明を見直します。公開日や撮影時期を分かる形にします。

タイトルとサムネイルを大げさにしない

YouTube公式は、タイトルとサムネイルが動画の内容を理解する手がかりになると案内しています。クリックだけを狙った表現ではなく、「自動車整備士の一日」「未経験入社3か月の仕事」など、内容が分かる言葉を使います。

動画だけで応募させようとしない

動画を見た後に、募集要項、会社概要、見学、応募フォームへ進める導線を用意します。動画は採用情報の入口や理解を深める材料として使います。

中小企業の活用例

自動車整備工場

「若手整備士の一日」「入社後に最初に覚える点検」「先輩が確認するポイント」を動画にします。車両番号や顧客情報を映さず、採用ページの整備士募集へつなぎます。

建設・設備会社

「現場へ行く前の準備」「安全確認」「道具の使い方」「資格取得まで」を分けて紹介します。危険作業を撮影用に再現せず、通常の安全ルールを優先します。

小規模な製造業

「材料が製品になるまで」「検査の仕事」「未経験者への教え方」を見せます。機密の図面、取引先名、製造条件が映らない範囲を撮影前に決めます。

まとめ|採用動画は、応募前の疑問に一つずつ答える

採用向けYouTubeで最初に必要なのは、大きな予算の会社紹介ムービーではありません。求職者が応募前に知りたい疑問を集め、一つずつ正直に答える動画です。

僕は、まず「一日の仕事」「職場案内」「社員の入社前後」の三本から始めることをおすすめします。その後、研修、安全、会社の考え方、選考の流れを加えれば、求人票だけでは伝わりにくい職場の姿が見えてきます。

再生回数だけで成功を決めず、採用ページへの動き、面接での声、入社後の違いまで確認します。動画を作って終わりにせず、正確で最新の情報として育てていきましょう。

あわせて読みたい

出典・参考資料

  1. 厚生労働省「労働市場関連情報|職場情報の開示・提供に当たって」(「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」第3版:2026年3月改定、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/jyouhou.html
  2. 厚生労働省「求職者等への職場情報提供に当たっての手引 第3版」(2026年3月改定、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001672155.pdf
  3. 厚生労働省「労働者の募集ルールが変わります」(改正職業安定法:2022年10月1日施行、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001250189.pdf
  4. YouTubeヘルプ「字幕を追加する」(公開・更新日:ページ上で確認できず、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://support.google.com/youtube/answer/2734796?hl=ja-jp
  5. YouTubeヘルプ「動画のチャプター」(公開・更新日:ページ上で確認できず、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://support.google.com/youtube/answer/9884579?hl=ja
  6. YouTubeヘルプ「視聴者維持率の重要な場面を測定する」(公開・更新日:ページ上で確認できず、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://support.google.com/youtube/answer/9314415?hl=ja
  7. YouTubeヘルプ「サムネイルとタイトルに関するヒント」(公開・更新日:ページ上で確認できず、確認日:2026年11月6日)
    直接URL:https://support.google.com/youtube/answer/12340300?hl=ja

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高橋真樹

この記事の執筆者

高橋 真樹(株式会社ラブアンドフリー 代表)

AI・SEO・YouTubeを軸に、中小企業向けのWEB集客支援と講演・研修を行っています。年間50本以上の講演・研修を通じて、AI時代の情報発信と集客の実践方法をお伝えしています。

詳しいプロフィールを見る →

2026/11/06

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