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中国など海外からのアクセスが増えるのはなぜ?考えられる要因と確認ポイント

海外アクセスはなぜ増える?アクセス解析の見方をやさしく解説

こんにちは。株式会社ラブアンドフリーの高橋です。

「アナリティクスを見ると、中国など海外からのアクセスが増えている。日本のお客様向けのホームページなのに、どうして?」数字を見て、戸惑う方もいると思います。弊社のサイトでも、海外からのアクセスが目につくことがあります。

ただ、海外アクセスが多いからといって、ホームページが役に立たなくなったわけではありません。一方で、アクセス数が増えた分だけ、見込み客が増えたとも限りません。

海外アクセスが増える理由はサイトごとに異なります。ここでは代表的な可能性を紹介しますが、国別の数字だけで原因を特定することはできません。

中国など海外からのアクセスが増えるときに考えられる要因

日本語のホームページでも、海外から閲覧されること自体は不思議ではありません。主に考えられるのは、次のようなケースです。

自動プログラムがページを見に来ている

インターネットには、人の代わりにページを巡回する「ボット」という自動プログラムがあります。検索エンジンが情報を集めるもの、ページの内容を収集するもの、不正ログインを試みるものなど、目的はさまざまです。海外のサーバーで動いていれば、海外からの通信になることがあります。

ただし、自動アクセスがすべてGA4に表示されるわけではありません。GA4の数字は、計測タグなどから送られたデータをもとにしています。サイトへの通信と、GA4に記録されるデータを分けて考える必要があります。

AIに関連する情報収集もある

AIに関連する自動アクセスには、検索や回答のための情報収集、人の依頼に応じたページの取得、学習のための巡回などがあります。[出典1]

ただし、中国から増えたという情報だけで、「AIの学習が原因です」と断定はできません。通信の記録は手がかりになりますが、閲覧者や自動プログラムの正体・目的を特定できないこともあります。

表示された国と閲覧者の居場所が一致しないこともある

Googleアナリティクスの地域情報は、通信に使われるIPアドレスをもとに推定されます。[出典2]

この仕組みから、VPNなどで海外の通信経路を使っている場合、実際の居場所と異なる国に見える可能性があります。「中国」と表示されたことだけで、閲覧者の国籍まで分かるわけではありません。

もちろん、海外在住の日本人や、日本の商品・サービスに関心のある方が実際に読んでいるケースも考えられます。

海外アクセスの主な要因を整理
海外アクセスの主な要因を整理(タップすると拡大できます)

GA4に表示される数字とサーバーの記録は別のもの

GA4では、既知のボットやクローラーによるアクセスを自動的に除外しています。Googleの調査と、IABが管理する国際的なボットのリストを組み合わせて識別しています。ただし、これは「すべての自動アクセスが必ず除外される」という意味ではありません。[出典3]

また、サーバーにアクセスしたプログラムのすべてが、通常のブラウザのようにGA4の計測タグを動かすわけでもありません。Googleも、ブラウザ側のアクセス解析だけではGooglebotの活動を完全・正確に把握できない場合があると説明しています。[出典4]

一方、GA4には、サイトの閲覧とは別にGoogleのサーバーへ直接データを送る仕組みもあります。[出典5]そのため、サーバーのアクセス記録と、GA4のユーザー数・セッション数は一致するとは限りません。

海外アクセスが急増したときは、ボットの可能性だけでなく、流入元や計測設定の変更なども確認します。

GA4とサーバーログの違い
GA4とサーバーログの違い(タップすると拡大できます)

海外アクセスが増えたときの確認ポイント

僕がまず確認したいのは、「海外アクセスが増えたか」だけでなく、「日本国内と判定されたアクセスや、実際の問い合わせがどう変わったか」です。国内と判定されたアクセスも、すべてが見込み客とは限りません。

例えば、国内のセッション数が同じまま海外のセッション数だけ増えれば、日本の割合は下がります。割合の低下だけで「日本のお客様が減った」と判断すると、読み違えてしまいます。

次の項目を、増える前と後で比べてみてください。

  • 日本国内と判定されたユーザー数やセッション数
  • 検索・SNS・外部サイトなど、アクセスの流入元
  • 最初に見られたページと、その後に見られたページ
  • エンゲージメント率や平均エンゲージメント時間
  • 実際の問い合わせ・予約・申込みの件数

特定の国から短期間に集中し、ほかのページの閲覧や問い合わせにつながっていない場合は、自動アクセスなどの可能性を調べる手がかりになります。

ただし、閲覧時間が短い、流入元が「Direct」になっている、といった一つの特徴だけでボットとは決めつけられません。Directには、参照元の情報が明確でない通常のアクセスも含まれます。[出典6]

海外アクセスが増えたときの確認手順
海外アクセスが増えたときの確認手順(タップすると拡大できます)

海外からのアクセスは全部止めた方がいいのか

まずは、分析画面で日本国内と判定されたアクセスを分けて確認する方法があります。国内のお客様を対象にしている会社なら、集客の状態を把握する手がかりになります。

ここで区別したいのは、レポートで表示を絞ることと、サイトへのアクセスそのものを遮断することです。国だけを理由に一律で遮断すると、海外にいる正規のお客様なども見られなくなる可能性があります。

一方、ページが重くなる、不審なログイン試行が続く、迷惑なフォーム送信が増えるなど、実害がある場合は、サーバーのアクセス記録やセキュリティ機能で調査・対策を進めます。GA4の表示を絞るだけでは、不正な通信を止める対策にはなりません。

ホームページの価値はアクセス総数だけでは決まらない

海外アクセスが増えると、「この数字に意味があるのかな」と感じるかもしれません。でも、大切なのは、必要としているお客様に情報が届き、会社やサービスを理解してもらい、相談や来店につながっているかどうかです。

海外アクセスの増加だけで、ホームページの価値がなくなったと考える必要はありません。同時に、「最近はどこの会社も増えているから大丈夫」と片づけず、自社の数字を分けて見ることが大切です。

アクセス数は入口。その先で、お客様がどう動いているかを見る。僕は、この視点でホームページを育てていくことが大事だと考えています。

参考資料

  1. Cloudflare:ボットとAI関連アクセスの分類
  2. Google:事前定義されたユーザーディメンション・地域ディメンション
  3. Google:既知のボットトラフィックの除外
  4. Google:検索関連のJavaScriptの問題を解決する
  5. Google:Measurement Protocol
  6. Google:Directトラフィックについて

確認日:2026年11月4日

2026/11/04

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